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前立腺がん早期発見はPSA検診から。MRI,生検,骨シンチ,ホルモン療法,放射線療法,副作用,治療記録,体験記,闘病記


前立腺生検

生検とは生体組織検査(バイオプシー:biopsy)の略です。PSA検査、MRI検査などで前立腺癌の疑いが強い場合に生検が行われます。これは前立腺癌であることを確実に診断しないと治療に進めないためです。生検は前立腺に針を刺して疑わしい組織を採取し、顕微鏡で癌細胞があるかどうかを調べる検査です。最初に下半身麻酔を行い肛門から超音波検査をしながら針を入れる場所を決めていきます。特殊な針を用いて前立腺の領域ごとに刺して組織を採取します。

生検は大きく分けて会陰と呼ばれる陰嚢と肛門の間の皮膚から針を入れる「会陰生検」と、直腸から針を入れる「直腸生検」の2種類の方法があります。多くの病院ではどちらかの方法を選択して行いますが、両者を併用して行っている病院もあります。会陰生検の特徴は直腸に針を刺さないため清潔度が高く検査後の発熱の頻度が直腸生検よりも少ないことです。生検針は8〜24ヶ所程度入れ前立腺組織を採取します。検査時間は30分〜1時間程度です。

前立腺の針生検は多数の針を刺すため出血がらみの合併症が起こる場合があります。便に血が混じる直腸出血、精液に血が混じる血精液症や血尿などです。ただこれらの合併症は自然に治りますし、入院が必要な前立腺炎などの合併症も1%以下と低いです。

前立腺生検1日目、2日目

平成27年11月25日、午後2時にS病院の入退院窓口で入院保証金と各種書類を提出し入院手続きをする。渡された書類を持って泌尿器科病棟のナースステーションへ行く。窓口にいた女性がナースステーションの直ぐ近くの4人部屋の入口近くのベットに案内してくれる。ここの病院はパジャマの持ち込みは禁止である。備え付け(有料)のパジャマに着替える。その後別室に呼ばれ、I Dr.から生検の方法について説明を受け「経会陰的前立腺生検術 説明同意書」にサインをする。麻酔担当医(女性)が病室までやってきて麻酔の方法と注意点などの説明をしてくれる。そして「脊椎くも膜下麻酔 麻酔の説明及び同意書」にサインする。夕食後看護師から出された下剤の薬を飲む。夜9時以降は水分や食べ物は禁止である。テレビを見てから10時ごろ消灯するがなかなか眠れない。が、いつの間にか寝てしまったらしい。

翌朝の26日、看護師がやってきて点滴を付ける。午前中はもう一つ手術があるようで私の順番は午後になるようだ。看護師が来て手術着に着替える手伝いをしてくれる。下着を外し赤ちゃんのようにおむつをする。手術室はまぶしいほどの明るさで、ライトが煌々と輝いている。手術台のベッドに横たわる。昨日説明してくれた麻酔科医が「膝を抱えて丸くなってください」と指示する。言われたように海老のようになっていると、麻酔科医は背骨を触って麻酔の位置を確認しているようだ。やがて探り当てたらしく消毒し局所麻酔の注射をする。少し時間を置いて麻酔の針を刺すが局所麻酔が効いているせいかあまり痛くはない。やがて麻酔薬の効果で足先やおしりから温かいようなしびれるような感覚が広がってくる。その後仰向けに姿勢を変える。麻酔科医が冷たい物でももや腰などに触れ「冷たいのが分かりますか?」と聞いてくる。下半身に全く感覚はなく、自分では膝を曲げている感じなのだが、麻酔科医に聞くと脚は伸ばしているという。麻酔が充分効いた段階で手術に移る。麻酔科医のスタッフは女性2名で頭の方に待機している。脚を上げられた手術台の足元の方には3名の男性スタッフが待機している。そして、いよいよ生検が始まるようだ。先ほどから腰から下の感覚は全くない。開始から10数分ほど経つと麻酔科医が「半分終わりましたよ」と耳元で伝えてくれる。それからしばらくしてして手術は終了した。麻酔から終了まで40〜50分程度は掛かったように思う。


ベッドに戻り「やっと終わった」という放心状態でぐったりしている。感覚の無い脚を動かそうとしても動かず、意のままにならないのがもどかしい。尿道にカテーテルを通されていて、ベッドの脇に尿のタンクが付けられている。手術中は尿道に管を入れられているのも全く感じなかった。麻酔が取れるまでに3時間以上は掛かったように思う。感覚が徐々に戻ってくると脚が意のままに動くようになる。夕方食事が出たが揚げ物があったりして「こんな油っこいもの食べて大丈夫かな?」と思うが残すのが嫌なので食べてしまった。

前立腺生検2日目

平成27年11月27日。昨日の担当は女性看護師だったが、今朝はごつい男性看護師が挨拶にきた。最初に点滴を外してくれる。昨日の夕食に食べた揚げ物が良くなかったのか昨晩から腹の調子が悪い。お腹がゴロゴロして下痢になっているようだ。トイレに行きたいのだが尿道から出ているカテーテルがタンクに繋がっていて動けない。我慢できそうにもないのでナースコールで看護師を呼ぶ。「トイレに行きたいのでこの管を外してください」と頼んだ。が担当看護師は「先生が来るまで外せません」の1点張りだ。「どうしても我慢できない場合はベッドでするしかないです」という。それなので油汗をかきながらも我慢をする。朝食の時間になったがこんな状態では、とても食べる気になれないので一旦食事は下げてもらう。今日は担当のI Dr.は休診日でお休みのようだ。10時近くになってやっと泌尿器科の若い医師が遅い回診に来る。若い女性看護師2名を従えている。女性看護師が私の付けているおむつを外し、ももとカテーテルを固定しているテープをはがす。その若い医師は一瞥した後、カテーテルをやおら一瞬のもとに抜き去った。私は思わず「イテテテー」と悲鳴を上げる。その若い先生は「痛いよ〜」といって「ハイ終わり」と告げて女性看護師たちと共に風のように立ち去った。「何とも乱暴な医者だ」と思いながら憤懣やるかたない。看護師が優しく外してくれると思っていたが幻想だった。後の処置は担当の男性看護師が行う。そして看護師は「朝食をとってから、おしっこが出たら帰っていいですよ」という。カテーテルが取れ自由になった身でやっとトイレに入る。「自由とはこんなにも素晴らしいものだったのか!」と今更ながらに実感する。その後「ここの病院の食事は少し工夫が足りないな」と思いながら味気ない遅い朝食をとる。しばらくしてトイレへ行くと赤い血の混じった尿がでた。専用の容器に入れ、それを看護師に確認してもらう。退院の許可が出てからナースステーションでファイルを受け取る。それを総合受付へ持参して退院の手続きをする。これで2泊3日の前立腺生検手術は全て終了となった。

平成27年11月25日
前立腺生検 (2泊3日)
平成27年12月9日
前立腺生検結果

前立腺癌の告知

平成27年12月9日 今日は前立腺生検の結果を聞きに行く日である。前回の診察時には特になにも言われていないので一人で結果を聞きに行く。妻に知らせなかったのは、もし癌と告知された時の妻の顔を見たくなかったのかも知れない。診察室に入ると、I Dr.は資料を見ながら「生検で採取した24ヶ所の内、8ヶ所で癌細胞が見つかりました」と、淡々と説明してくれる。私は聞きながら「これは癌の告知なのだな」と思った。そしてMRIの結果からも癌であることはある程度は予想し覚悟はしていた。従って「頭が真っ白になる」などということもなく淡々と冷静に聞けた。正直な気持ちは「やはりそうだったか!」という落胆の気持と「これから先大変だな」という先行きの不安な気持ちである。そしてI Dr.は次は骨に転移がないかどうか確認する「骨シンチグラフィー検査」が必要であることを説明してくれる。その検査をする装置がS病院にはないため、近くの国立相模原病院を紹介してくれるというのだ。




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